【移住の先輩】 及川 真由美さん

2023年2月13日 公開

今回は、おすすめスポットとしてもご紹介している『イーサゴ ナーセリー&ガーデン』の及川真由美さんにお話をお聞きしました。


 

栃木県出身の真由美さんは、進学で上京。造園やランドスケープデザインを学び、ランドスケープの設計事務所で働きはじめます。

2009年に結婚&独立。お相手は花巻市東和町出身で、家業として花苗の生産や販売を行っていたため自然と“二拠点生活”に。東京で設計の仕事をしながら、岩手にいる時は家業をお手伝いしたり、旦那さんも首都圏で営業活動をしたり、東京⇔岩手を行き来していたそう。

そして2013年、ちょうど2人目のお子さんが産まれた頃に本格移住を決めます。

「夫婦で話していても、お互い、そろそろ岩手の方がいいんじゃない?と思えたタイミングで」

「例えば、理論では分かっていて設計もするんですが、感覚的な部分が足りないという焦りがずっとありました。もっと自然に近いところで暮らし、経験を重ねることで、体で習得できるのではないかと。
 まぁ子ども2人を連れて移動するのが大変というのもありましたが(笑)」

冬のイーサゴにて

地形に一目惚れ

「一番最初に東和に連れてきてもらった時に、すごくいいところだな~と思って! ひらけていて明るくてゆったりとした起伏がとても大らかで…」

地形についてどんどん出てくる辺りがお仕事柄でしょうか…!
これは自転車で走るとなおさら分かるのだそうです。

土地は時に縛りにもなりますが、真由美さんは(リソースとして)とても贅沢で、可能性を感じたと話します。移住して10年、さらに焦点が合って楽しくなってきているとも。

「親がその土地に愛着があるかってすごく大事だと思っていて、子どもたちには『きれいな景色だね〜』とか、しょっちゅう言って聞かせてます(笑)」

「冬も大好きで、特に、雪で一面真っ白になった景色は本当に美しいですよね❄」

 

ハウス内の植物たちもじっと春を待っています

イーサゴとは?

もともと及川フラグリーンとして主にクレマチスの生産・販売を行っていましたが、2016年に一般向けのプランツショップとオープンガーデンをはじめます。これが『イーサゴ ナーセリー&ガーデン』。初夏と秋、花のいい時季だけ限定オープンし、真由美さんはそのお庭とショップを担当しています。

「私、ここが大好きで。働きに来てくれる人がいて、庭やショップに来てくださる方がいて、そんな循環があって、この地が生かされていく、守られていくと感じています。それが好きな仕事でできていることもとても幸せです」

遊び心があります
寅蔵の作業小屋を覗くと…
来シーズンが楽しみです

メッセージ

最後に、移住された方やこれから移住を考えている方へのメッセージをお聞きしました。

「定住するとか覚悟とか、そういった気負いなく、まずは身を置いてみるといいと思います。私たちは行ったり来たりの4年間があってこその今で、(誰かに言われたからではなく)自分たちで決められた、その点についてはお義父さんお義母さんにもとても感謝しています」

「はじめは不安や寂しさもあると思いますが、私の場合、家族や仕事、子どもの関係など、“人とのつながり”ができてきて、やっと自分の居場所と思えるようになったかなと。コロナ禍で難しいところもあるかもしれませんが、少しずつでもつながりを持ってみてくださいね」

 

おわりに

現在3人のお子さんがいらっしゃる中、子育てとお仕事を両立されています。
どうしたらそんな風に大らかに軽やかにいられるのでしょう…先輩ママさんとしても心強いお言葉をいただきました…!

「3人もいると意識が散るというか…それがいいんでしょうね…半分、諦めてます(笑)」

「あとは自分が興味ある方向に引っぱって一緒に遊んじゃうのもオススメです。子どもも親が楽しんでいるのを見て満足するみたい(笑)」

同じ町内でも同居はされていないことについても、仕事が一緒だからこそ寝に帰るのは別という、いい距離感を感じました。


 

実は、イージュー家ともご近所さんだったり子ども同士も年が近かったりとご縁があり、実現したインタビューでした。お話に圧倒され、さて、自分が移住10年を迎えたとしてこんな風に話せるだろうか…というのが正直なところ…。Iターンならではのものかとも思いましたが、真由美さん生来の性質も大きいのではないかと思います…!

移住の先輩でもあり、もっと広い意味でもロールモデルとしたい、素敵な方でした✨

真由美さん、本当にありがとうございました!!!

 

 

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